インプラントとは?
インプラントとは?
インプラントとは、むし歯や歯周病などで歯が失われた時に用いる治療です。
歯の根の代わりとしてインプラント本体を顎の骨に埋め込み、セラミックの歯をかぶせることで、天然歯に近い強度と美しさを備えた新たな歯をつくります。
インプラント本体は、アレルギーが起きにくいチタンで作れており、人体に優しく安全です。骨としっかりとくっつくので、しっかり噛むことができます。
以前はブリッジや入れ歯の治療しか選択肢はありませんでしたが、インプラントの治療で、快適な噛み心地と、見た目にも優れた第二の自分の歯を手に入れることが可能になりました。
インプラントの構造について
歯の構造
インプラントの説明の前に、まずは、歯の構造に関してご説明いたします。
歯には目に見える歯茎の上の部分だけではなく、歯茎の下には根っこの部分があり、骨にくっつき、歯を支える重要な役割があります。
見えている白い部分だけがむし歯などで失われた場合は、歯の根っこ(歯根)を支えにして被せ物(差し歯)で治療ができますが、歯を失った場合は、歯の根っこがなくなり、支えるものがありません。そこで、歯の根っこに変わる役割を担うのがインプラントです。
インプラントの構造
インプラントは、『インプラント本体(人工歯根)・土台(アバットメント)・被せ物(上部構造)』の3つのパーツから構成されており、それぞれはお互いにネジやセメントで連結されているのが一般的な基本構造です。
インプラント本体はチタンでできているため、人体に優しく、骨と強く結合します。
「インプラント本体(人工歯根)」について
素材は、人体に優しく骨と結合する性質を持つチタンかチタン合金で作られているものがほとんどです。太さは約4mm程度、長さは約1cm程度のものが多く、骨のサイズ、量、形態に合わせて様々な形や特性を持つインプラントがあります。
現在日本では、20数種のインプラントが各社から販売されています。筒井歯科では、その中でも信頼性が高く世界でもトップのシェアを持つ2社のストローマン社製、ノーベル社製のものを使用しています。
土台(アバットメント)について
インプラント本体と土台の連結部分は歯茎に接する境目になります。この境目から歯周病菌などが入り込むとインプラントも歯周病になるので、インプラントを長期に使っていただくために大変重要な部分です。
当院では、歯肉の量や形、骨の状況を踏まえて適切なインプラントと土台の関係になるように、土台(アバットメント)の選択と設計を行います。
「被せ物(上部構造)」について
筒井歯科では、この被せ物はオーダーメイドのセラミック製のを標準で使用しています。ジルコニアという人工のダイヤモンドとも呼ばれる強度が高いセラミックを土台にして、技術を持った歯科技工士が陶材を盛り付けて製作します。美しく自然に見えるだけではなく、噛み心地をよくする、食べ物が挟まらないようにする、歯磨きをしやすくする(長持ちさせるため)などを踏まえて製作を行います。
差し歯とインプラントの違い
インプラントと差し歯は間違われやすい治療です。
差し歯とは、自分の歯の根っこがある状態で、土台を作り、上に歯になる被せ物を作る治療です。
インプラントは、歯を失ってしまい、歯の根っこ部分も無くなった場合の治療です。歯の根っこ(歯根)の代わりとなるのがインプラントです。
インプラントは歯を失った場合に行う治療です。
歯の根っこ部分に人工的な土台を作り、その上にかぶせるものを「被せ物」や「差し歯」と呼んでいます。
差し歯(被せ物)は保険診療のプラスチックや金属でできたものや、自費診療のセラミックでできたものまで、素材により種類があります。
インプラントのメリット、デメリット
インプラントのメリットは、失った歯の機能を取り戻すことができる唯一の治療という点です。歯を失って食べられ無くなったり、口元にコンプレックスを持ってしまっていた状態から開放され、生活に豊かさが戻ってきます。しかしながら、治療期間が長めになる、保険治療と比較すると治療費が高額になります。
メリット
- メリット1.しっかりと強く噛める
- メリット2.違和感がありません。
- メリット3.周囲の歯に負担が少ない
- メリット4.自然で美しい仕上がり
- メリット5.骨がやせていくのを防ぐ
デメリット
- デメリット1.治療期間が比較的長い
- デメリット2.外科治療が必要
- デメリット3.治療後にメンテナンスが必要
インプラントは、他の歯を失うリスクを高めることなく歯を補うことができ、骨が痩せるのを防げることから、将来シワ・たるみができやすくなるのを防ぐというメリットがあります。
また、よく噛めることは認知症の予防にもつながります。将来のお口の中の健康は、きちんと食べられることに繋がり、食事は全身の健康において大きく影響します。将来的にも若々しく、健康的に幸せに過ごしたいという思いでインプラントされる方も多いです。。
インプラント治療の痛みについて
インプラント手術中の痛み
インプラント手術の時は、局所麻酔でインプラントを埋め込みます。ほとんど痛みは感じず、痛くなかったと言われる患者さまがほとんどです。しかし、痛みはありませんが、音や振動などは感じます。
当院では、患者さまのご希望や症状・状況により、大阪歯科大学の歯科麻酔科の先生と連携し、「静脈内鎮静法」という方法を用いた手術が可能です。
「静脈内鎮静法」は、点滴で薬をいれていく麻酔方法で、胃カメラ検査などで採用されている安全な方法です。治療中は完全に意識がなくなるわけではなく、浅く眠っている間に、治療の怖さや不快さを感じず、処置を終えることができます。 治療時に伴う緊張がなくなるため、血圧や脈拍は安定し、術後の体の疲れを軽減してくれます。
インプラント手術後の痛み
骨が十分にある通常のインプラント手術の場合は、麻酔が切れた術後、ほとんどの場合、痛みや腫れはありません。しかし、骨が足りない場合や骨造成が必要な場合に腫れたり、痛みがでたりします。
当院では静脈内鎮静法で点滴で直接、痛み止め・腫れ止めを入れますので、強い痛みは少なくてすみます。
インプラントの寿命
インプラントは、10年間の残存率95%以上と言われています。
ブリッジは7〜8年、入れ歯は4〜5年という。しかし、インプラントも天然歯と同様にインプラントの歯周病である「インプラント周囲炎」にかかると、インプラントを使い続けることができなくなってしまいます。またかみ合わせの偏りや歯ぎしりなどで、歯の部分(上部構造)がかけてしまったりします。せっかくのインプラントを長持ちさせるために、定期的にメンテナンスにお越しください。
治療費について
患者さまの体質や症状によって異なり様々な治療方法があるため、治療費もさまざまです。
当院では、長くインプラントを使っていただくために、患者さまのかみ合わせの状況やお口のなかのこと、インプラントを入れた後の口元や歯ぐきのことなど多くの視点から考え、患者さまに最も適している治療を提供します。またインプラントは標準で最上位のものを使用しています。
インプラントの治療費は自費診療です。基本的に医療費控除の対象になります。
インプラントのご不安な点、なんでもご相談下さい。
インプラントに関して、ご不安な点はきっと多いと思います。筒井歯科ではインプラント手術から被せ物を入れるまで筒井純也院長自ら行います。もちろん、しっかりとお話をお聞きし、治療のゴールを一緒に決めさせていただいた上で治療技術があるから、他の医院で断られた方や、知識・経験が必要な治療方法にも対応することができます。
※初診時にインプラントをご検討の方は、院長が担当します。カウンセリングご予約時にインプラントを検討していることをお伝え下さい。