こんにちは!歯学博士の黒坂です。岡山大学歯学部卒業後、大学院で歯科材料について4年間研究していました。卒業後、主人の仕事の関係で海外で数年間過ごし、大阪に引っ越してきました。当院副医院長の万里子先生とは大学時代からの友人で、現在二人の子育て中のため、5年ほど前から院長先生の温かいご理解の元、当医院で時短勤務させていただいています!
スタッフの皆さんも優しく面白くて、本当に素敵な医院です!勤務曜日は限られていますが、どうぞよろしくお願い致します♩
これから、ブログを通してみなさんが疑問に思っていることにお答えしていきたと思っています。
さて今回のテーマは、「親知らずは抜いた方がいい?!」です。
- 痛みや腫れを経験したことがある場合。
- 症状はないけれど抜いた方がいいのかな・・と悩んでおられる方。
親知らずは、抜いた方がいい場合と、放置してもいい場合があります!もしお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談くださいね!
それではそれぞれのケースでご説明していきます。
抜いた方がいいケース
①痛みや腫れがある場合。
親知らずは一番奥にはえるため、歯磨きが難しく、虫歯や歯周病になるリスクが高いです。また、細菌が原因で智歯周囲炎(智歯=親知らずの正式名称)になったりします。これらが原因で、痛みや腫れが出てくることがあります。
②横向きにはえていて、歯並びや手前の歯に影響がある場合
親知らずは横向きに生えていることもあります。 横向きに生えた親知らずは手前の歯をグイグイと押し、歯並びに悪影響を与えることがあります。
また、はえ方によって手前の歯との間に物がつまりやすくなるため、親知らずのせいで手前の健康な歯が虫歯になるケースです。
手前の歯にあたっていることによって、手前の歯の根っこが吸収している場合も適応です。
③親知らずが、腫瘍や嚢胞の原因となっている場合。
抜かなくてもいいケース
親知らずが正常にはえていて、上の歯としっかりかんでいて、正常に機能している場合です。
一番みなさんが悩まれるのが、「少しだけ歯が見えているけど、今まで痛みが出たことがない・・」という場合だと思われます。痛みもないのに歯をわざわざ抜くのはちょっと躊躇してしまいますよね。
しかし、横向きにはえていたり、歯の一部が見えている場合、疲れた時やよごれが溜まった時にお痛みが出てくる可能性があります。「まあ、それからでいいか・・」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、実は強いお痛みや腫れがある場合はすぐに抜けない場合があります。なぜなら、炎症の症状が強い場合は抜歯の際の麻酔が効きにくくなり、お痛みなく抜歯をすることが難しくなるからです。
当院では、みなさまのお口全体を管理させていただけたらと考えております。
最初にお口全体のレントゲン写真を撮らせていただいた際に、親知らずの状態についてもご説明させていただきます。抜く必要性の有無、経過をみてもいいか、早く抜いた方がいいかをお伝えさせていただいています。
お痛みがない場合は、なかなか決心がつかないかもしれませんので、お気軽にご相談ください!^ ^